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活動内容
岡山県玉野市・約150頭の多頭飼育現場へ ― 36頭の一斉不妊去勢手術を実施しました
岡山県玉野市で、一斉不妊去勢手術を実施しました
先日、岡山県玉野市で多頭飼育問題を抱える地域の猫たちの一斉不妊去勢手術を実施してきました。
瀬戸内海を望む、美しい港町で
玉野市は瀬戸内海に面した港町。
ヨットハーバーや漁船が行き交い、穏やかな海の景色が広がる美しい街です。
今回手術会場としてお借りしたのは、向日比コミュニティハウス。
自治会の皆様のご厚意によりお借りすることができました。
窓の外には瀬戸内海が広がる絶景。その穏やかな景色とは対照的に、この地域では今、多頭飼育問題という深刻な課題が進行しています。
当日は36頭の手術と診察を実施
当日は36頭の不妊去勢手術と診察を実施しました。
中には巨大な臍ヘルニアを抱えた猫もおり、整復手術には通常より時間を要しましたが、全頭無事に処置を終えることができました。

約150頭にまで増えた猫たち
今回の現場は、港近くの住宅地で、漁港周辺にいた猫を善意で保護した複数のご家庭が、不妊去勢手術を行えないまま室内・室外で飼育を続けた結果、繁殖が繰り返され、現在では約150頭もの猫が周辺地域に生息する事態となった現場です。
一斉手術の実現に奔走してくださった皆様
この一斉手術を実現するために奔走してくださったのが、エクアルライフの皆様です。
現場の把握、繁殖状況の調査、飼い主さんとの話し合い、猫たちの管理、そして今回の手術会場の確保まで、その全てを担ってくださいました。
そしてその実行力を駆使し、繁殖現場を突き止め、そこの猫達の不妊去勢手術から着手するといった、過剰繁殖を食い止めるための最も効率的な方法で、地域の皆様を説得してくださっています。
地域の皆様のご理解とご協力
公共施設を会場として使用できるよう調整することは決して簡単なことではありません。
自治会長をはじめ地域住民の皆様にもご理解とご協力をいただき、前日から会場設営、猫たちの捕獲・搬入などを徹夜で進めてくださいました。
現場で汗を流してくださった皆様には、本当に頭が下がる思いです。
「猫、猫、猫…」目の当たりにした現場
手術終了後には、近隣の多頭飼育現場も案内していただきました。
細い路地を歩くたびに、猫、猫、猫…。
実際に現場を目の当たりにし、この地域が抱える問題の大きさを改めて痛感しました。
36頭の手術は、まだ始まりにすぎない
TNRは、一度実施しただけでは終わりません。
どれだけ頑張っても、一回の介入では必ず取り残される猫がいます。
繁殖を本当に止めるためには、少なくとも現場全体の約7割以上の猫に不妊去勢手術を継続して実施する必要があります。
まして今回のような約150頭規模の現場では、一度の一斉手術だけで解決できる問題ではありません。
今回の36頭の手術は、大きな一歩ですが、ほんのスタートにすぎません。
繁殖が止まるその日まで
現場で活動を続けてくださる皆様の想いと行動が続く限り、私たちも獣医療という立場から伴走し続けたいと思います。
そして手術を重ねるだけでなく、地域の皆様と知識を共有しながら、「なぜ不妊去勢手術が必要なのか」「どうすれば繁殖を止められるのか」を一緒に考え、地域全体で取り組める仕組みづくりにも力を入れていきたいと思っています。
猫たちにも、人にも、安心して暮らせる街を
猫たちにも、人にも、この美しい港町が安心して暮らせる場所であり続けるために。
これからも、一歩ずつ前へ。

